月刊ウマナリ

日常と漫画制作の事

LINEスタンプを作った話

 よい子のスタンプも、第二弾まで作ったところで、手順をかいてみるのはどうだろうと思い、かいてみることにしました。みんな作ったら楽しいで的なアレです。

 スタンプを作ってLINEで公開する(販売する)時にまず必要なのは、LINEのクリエーター登録です。
 こちらから登録します。

  その後、「マイページ」の「新規登録」から「こんなスタンプを登録するよ」という概要やスタンプの枚数(1セットのスタンプ数)などを設定して、アイテム登録をします。すると、「アイテム管理」に登録したスタンプ(画像はまだ)が表示されます。
 アイテム管理で登録したスタンプの欄をクリックすると、そのスタンプの詳細画面が開きます。

f:id:inuit148:20180315093230p:plain スタンプ画像タブをクリックすると、こういう画面がでます。
 これはすでに画像を登録しているものなので画像のサムネイルが表示されていますが、新規登録のものの場合画像のアップロードがまだなので、ここは空欄になっています。
 この欄に作った画像をupしていくという塩梅なのです。
 ここから画像を作っていく作業です。私はClipStudioEXを使っているので、このクリスタEXでの手順をかきますが、別のソフトでも同じような画像になるようにそれぞれの機能?で作ってもらえたらと思います。
 画像を作るにあたって、注意点があり、それはガイドライン(ガイドライン - LINE Creators Market )に詳しくのっているので、読んでから作ると後から修正しなくていいと思います。

 新規キャンバスを作ります。クリスタEXはページ管理機能があるので、私はこれを使ってページ管理ファイルでスタンプの個数+タブ用、ショップ用のサムネイル画像分、ページを作りました。普通に1枚1ファイルで作って構わないと思います。

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 実際アップロードする時の画像サイズは、スタンプだと370×320ですが、描きづらいので倍の大きさのキャンバスを作って、後から縮小します。

f:id:inuit148:20180315095248p:plain ガイドラインにありますが、画像の大きさより約10px四方余白がないとダメなので、ウッカリしないようにレイヤーマスクを作っておきます。
 分かりやすいようにマスクの範囲(隠されない、つまり表示される範囲)をピンクにしました。
 画像のレイヤフォルダの中にスタンプの絵を描くためのレイヤーを作って描いていきます。
 

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 画像はクリックすると少し大きくなります。
 レイヤーフォルダとレイヤーの構成です。背景がある場合とキャラの絵のみの場合では、背景用のレイヤーフォルダーがあるかないかが違うだけです。
 そしてこれは私がやりやすいやり方で、普段絵を描かないのでこういうものの手順などが皆目わからないという方もいるであろうという事で載せています。普段から描く方はスルーで。
 漫画を描く時もそうですが、キャラの後ろに背景を描く場合、キャラにベタ塗りレイヤーやトーンレイヤーで色をぬっていない部分、透明部分に背景が映り込む?ので、キャラ全体をべったり塗りつぶした「マット」を敷きます。そうすることで背景を描く時に自由に?描けるので便利です。
 キャラ本体ベタぬりの範囲を指定して、背景用のレイヤーフォルダーにマスクをかけるという事でも代用できます。スタンプ画像のような簡単?な絵だとそれでいいですが、漫画のように後から修正をする可能性が高いものはマット式の方が融通が利くと思います。背景を描いた後、キャラ本体を白抜き(本体の周りを白くふちどる)したいなとなった時、マットを敷いていると、そのレイヤーアイコン上でctrl+クリックで範囲選択できるので、その範囲を一回り大きくしたりなどして大き目のマットを作り、フチをつけたいところ以外を消す、とか、全部ベッタリフチをつけたい時は、「マットのベタぬりレイヤ―をラスタライズ&マットをレイヤーに適用」するか「マットのベタぬりレイヤーを新規レイヤーフォルダーに入れる」かして、そのレイヤーあるいはレイヤーフォルダーに、レイヤープロパティからフチをつける設定をすると一発ぽんです。
 カラーリングですが、私は前回と今回のスタンプの色を、三色刷りっぽくしたくて3色のみのカラーリングだったので、その色のベタぬりレイヤーを作ってやっていますが、フルカラーの着色をするときはそのようにすればいいと思います。これは人それぞれの塗り方があるので説明が難しいですが、普段描かない人のために簡単な塗り方、ベタぬり+影つけのやり方をかいておきます。

f:id:inuit148:20180315102751p:plain  色をぬる時、四方に余白を作るためのレイヤーマスクをかけたフォルダーに絵を入れていると、バケツ流し込みで色をぬろうとした時、四方のどこかで線画の線が切れているとドバーッと色が外へ流れてしまうので、キャンバスの端まで線が表示されるように、四方に余白を作ったレイヤーフォルダーからキャラ本体のレイヤーを入れたレイヤーフォルダーを出して、上に配置します。
 お気づきの方も多いと思いますが、こういう事があるので、線画を描く時も、四方マスクのあるレイヤーフォルダーから出してキャンバスの端まで描きます。なので、絵が仕上がってから四方マスクをかけてもよいですが、バランスなどを見るために四方に余白がついている状態で絵の大きさや位置を確認したいこともあるので、私は最初に四方マスクのついたレイヤーフォルダーを作って、絵を時々入れて様子を見たりしています。
 

f:id:inuit148:20180315103612p:plain バケツ流し込みなどの、何を基準に流し込むのかという「何を基準に」ってやつを、「参照レイヤー」といいます。「このレイヤーの描画情報?を参照してくれ」っていう事です。線画のレイヤーを指定してもいいですが、私はいつもキャラ本体のレイヤーフォルダーを参照させます。このフォルダーに入っているレイヤーすべての描画情報?を参照して、塗りつぶしの範囲を判断してくれます。
 

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 バケツで塗りつぶした後塗り残しを探すのが大変なので、目立つ色のクイックマスクを作ります。クイックマスクレイヤーを作り、バケツで塗りつぶして選択範囲を作ります。拡大表示して、塗り残しがないか確認します。私は線画の下まで色が塗られていないとイヤだというタイプでないので、こんな感じに適当に範囲を選択しますが、キッチリ線画の下も塗られてないとイヤだ!って方は、頑張ってください(!?)。

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 クイックマスクを作った時と同じ操作をすると、選択範囲を指定した状態で、クイックマスクレイヤーが消えます。その状態で、ベタぬりレイヤーの肌色のやつを作ると、選択範囲だけ塗りつぶした状態の肌色のベタぬりレイヤーが作成されます。「顔」とか「肌」とかそういうくくりで、レイヤーフォルダーを作り、そこに肌色レイヤーを入れておきます。それ以降も、各パーツでそういう風に、色付けしてレイヤーをレイヤーフォルダーに入れて整理します。
 画像では、ほっぺをぬろうと、クイックマスクレイヤーを作り、そのレイヤーにペンでほっぺの赤くしたいところを描いて塗りつぶしました。

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 こんな感じになります。レイヤー構成?も画像の感じで作っていきます。レイヤーの名前は、付けない人もいるかもしれませんが、私はつけるタイプです。後から修正することが多いタイプなので、その時に分かりやすいからちょっと面倒だけど、名前つけます。
 それから、もし黒うさぎにした時

f:id:inuit148:20180315110038p:plainもよーんとしますよね(?)。なんというか……もよーんとします。
 ので、アクセントというか、何を表現したいのか?分かりやすいように白などを入れる事が多いです。
 

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 そういう時、画像左上の感じで、ペンやバケツを利用して白い部分を残してクイックマスクで範囲選択をし、黒の塗りつぶしレイヤーを作ります。
 光源とかなんとかうるさく言う人もいますが、私は「分かりやすい」事が漫画表現では大事だと思うので、いつもキャラに「レフ板を当てて」います。でも、光と影の塩梅が無茶苦茶だと余計分かりにくい絵になることもあるので、ここ絶対影じゃないとおかしいってところには、白を入れないようにしたりはします。
 さらに、股らへんがもよーんとしているので、線画の時存在していた線を、白で入れます。

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 らびっと小菅、激しく分身の術を発動しております(やかましい)。
 線画のレイヤーのサムネイルでCTRL+クリックして、線をイッキに選択!
 そして、その状態でクイックマスクを作成すると、線の部分が塗られたクイックマスクレイヤーが作られます。分かりやすいように、そのクイックマスクレイヤーの不透明度を100%にします。普段は、クイックマスク以外の、本当の絵の部分が見える様に50%などにしています。

f:id:inuit148:20180315112117p:plain ちょっと見えづらい感じですが、このクイックレイヤーマスクの、白いしわを入れたい線を選択範囲ツールなげなわで囲みます。こんな時、液タブにしてよかったなって思います…(THE老眼)。
 その後「選択範囲外を消去」で欲しいしわ以外の線を、クイックマスクレイヤー上で消します。
 

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 クイックマスクレイヤーを作成する時と同じ動作をすると、範囲を選択して、クイックマスクが消えます(画像左上)。その後、範囲選択されたままの状態で白の塗りつぶしレイヤーを作成すると、白い線の描画された塗りつぶしレイヤーができます。これを、線画フォルダーの上に配置すると白いしわができます☆
 私はいつも線画をモノクロレイヤーに作るので、線にアンチエイリアスがかかっていない状態の線画になります。漫画っ子なのでこれじゃないと気持ち悪くてカラーでもこれです。線の色を変える時、レイヤーカラーを変えると思い通りにかわってくれるので、その点でも好きなやり方です。
 白いしわなどを線画レイヤーの上に配置するやり方は、線にアンチエイリアスがかかっていると上手くいかなかったり、上手くいっても後から拡大縮小したりした時にズレが生じることも多いです。
 後、アンチエイリアスがかかった線画でカラーリングをした後、絵のレイヤーを統合せずに絵を拡大縮小すると、線と色の間にズレが生じることもあります。線の下にも色をぬるとこれは回避できますが、私のようにアンチエイリアスなしの線画を描く事でも回避できます。
 後、線画レイヤーの上にレイヤーを作ってクリッピングし、白い線にしたいところだけ塗るという手もあります。これもいいかも。

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 目にホワイトを入れ(画像左上)、肌に影をつけるべく、肌の上にクイックマスクレイヤーを作り、影にしたい部分を塗りつぶします(画像左下)。分かりやすいようにクイックマスクの色を青にしています。怖いですね。それから、ほっぺの赤味レイヤーも、塗りつぶしの時邪魔にならないよう、非表示にしています。
 クイックマスクから範囲選択をし(クイックマスクを作成する手順を繰り返すとクイックマスクレイヤーが消えて、塗ってたところを範囲選択してくれる)、ベタぬりレイヤーの影色を作成します。私は濃いグレーで作って、レイヤーモードを焼き込みカラーにしました。これは適当に好きな感じで。ベタぬりレイヤーじゃなくて、普通の新規レイヤーを作って、選択範囲をバケツで塗りつぶすというのでもいいと思います。後からカラーを変えたい時に変えやすいので私はベタぬりレイヤーを使っています。もっと繊細に?影をつけたい人は普通のレイヤーを作って塗った方がいいかもしれませんね。範囲選択→ベタぬりレイヤーだと、均一に塗られるので、カラートーン仕上げの感じがでて好きなので、私はよくベタぬりレイヤーを使います。

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 ウサギ部分の影をつけます。
 この時は濃い色のウサギ部分と薄い色のウサギ部分の影を、同じレイヤーに一気につけます。クイックマスクで塗りつぶして、ベタぬりレイヤーを作るのは今までと同じで、ここではべた塗りレイヤーの色は適当にして作ります。
 その影レイヤー(作ったベタ塗りレイヤー)をコピーして、濃いウサギ部分と薄いウサギ部分用として、それぞれのレイヤーフォルダーに移動させます。
 それから、ベタぬりレイヤーの色を変えたりレイヤーモードを変えたりして、影色を調節します。
 この作業の時か前か、くちびるにも色を付けました。

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 最終的ならびっと小菅本体の色塗りが完了した時のレイヤーの塩梅です。
 くちびるとほっぺの影がビビッドすぎるので、肌レイヤーに一緒に入れていた「肌」と「ほっぺ&くちびるの赤味」のレイヤーを、別のレイヤーフォルダーに隔離しました。それぞれのレイヤーフォルダーに、それまで「肌」や「ほっぺ&くちびる」レイヤーについていたレイヤーマスクを移動させます。
 それから、肌につけていた影のレイヤーをコピーして2枚にし、肌レイヤーフォルダーとほっぺ&くちびるレイヤーフォルダーに入れると、それぞれの部分のみに影色がついた感じになります。
 レイヤーモードを変更してらびっと小菅の完成です。

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 カンタン色ぬり講座に成り下がって?いましたが、LINEスタンプを作る話です。
 キャラ本体のレイヤーフォルダーを、四方余白マスク付きのレイヤーフォルダーに戻します。
 これを100%で書き出した後、その画像サイズを既定の大きさに縮小します。
 私のように線にアンチエイリアスを使っていない場合、書き出すときに、縮小率や画像サイズなどを指定して既定の大きさで一気にすべてのページを書き出す事もできます(クリスタEXのページ管理ファイルを使っている場合)。
 スタンプの画像、タブ用、ショップサムネイル用と、画像がそろったら、LINEクリエーターズマーケットのマイページ、アイテム管理の、画像をupしたいスタンプの画像タブからupします。
 ここまで長々とかいておいてからアレなのですが、LINEでは、簡単にスタンプを作れるアプリを作ってくれていて、それを使うと便利やでって、サイトにはかいています。

  ちょっと、これで絵を描くというところの説明を見てみましたが、私の太い指では難しそうです。写真を加工して作る場合は便利そうですが、絵を描くのは難しそうです……いや、わからんよ、自分がお絵描きソフトに慣れているからそう思うのかもしれないし、自分の漫画絵のような絵を描こうと思うから難しいのかもしれないし。スタイラスペンを持っている人も多そうだし、それだとラクに描けそうですね。私は指が太すぎてスマートフォン用の小さいスタイラスペンはうまくもてません(きいてねぇよ)。
 自分がどういうスタンプを作ろうとしているのかって事で変わってくると思いますので色々試してみるといいかもです。
 写真から簡単に作れるのはいいですね!インスタとかのためにとったシャレオツな写真とか、ペットのカワイイ写真とか、いろいろ楽しそうです。

 そんなこんなで、相変わらずの長い記事になりましたが、LINEスタンプ作ろうぜというお話でした。

 画像をupした後ですが、スタンプ編集の画面の右上らへんにあるボタン……

f:id:inuit148:20180315124122p:plainこれが、リクエストってなっていると、多分思うのですが、クリックすると、審査申請され、審査中みたいな感じになります。
 問題があれば(スタンプに適さないとか、とある文化の国ではちょっと問題アリとか、背景の透過処理が妙だとかそういう画像がある場合など)、リジェクトされます。どうしてか理由もかいてあるので、対応してまた審査してもらいます。
 私は一つ目のよい子スタンプでは、旭日旗のように見える背景があるとか、そういうのでリジェクトされたりしました。
 二つ目は、前回の事を踏まえて作ったので一発で通りました。鼻血とか出てても通るみたいですね……。リアルな鼻血だとダメかもしれません。

 更に長くなりましたが、売ることを目的にしなければメンタル面で打撃を受けることは何もないので、自分が使いたいスタンプを作るっていうのは楽しいです。ぜひぜひ、トライしてみてください。
 「LINEスタンプ 自作」などで検索すると、作り方や作った体験談が山ほど出てきますので、参考にされるとよいと思います☆
 ただ、どういう風に登録してアップロードして申請するのかとか、「売れるスタンプ」を作るにはとか、そういう記事が多い(という私の印象ですが)ので、私は自分の絵でスタンプを作りたいけど絵の描き方?が分かんないって人の参考になればと、クリスタ解説を長々としてしまいました。普通にカンタンなイラストを描く時にも使える手順なのでまぁいいかなと。
 誰かの助けになればうれしいでやんす!

 ではまた、ごきげんよう!